皆さんはアートメイクとは実際どんなものなのかご存知でしょうか?
アートメイクはよくタトゥーと混同されますが明確な違いがあり、持続時間や施術できる箇所も様々です。
さらに昨今は歯科医での施術も可能となっており、主にメイクの時間を短縮することに優れているアートメイクは注目を集めています。
今回はそんなアートメイクの特徴やメリットを全件ご紹介させていただきます。
⭕️ この記事でわかること
・アートメイクとタトゥーの違いとは
・アートメイクのメリットとは?
・アートメイクの種類と特徴
・アートメイクを歯科医で受けるメリット
・アートメイクとはなんなのか気になる方からのよくある質問と回答
アートメイクとタトゥーの違いとは?

アートメイクはタトゥー(刺青)と混同されがちですが、本質的に異なります。
タトゥーは真皮層の深部まで色素を沈着させるため基本的に色が落ちず除去の負担が強いことに対し、
アートメイクは皮膚表層に極薄く色素を留めるため、代謝や紫外線の影響で徐々に色が落ちてきます。
この“色が薄くなっていく設計”こそが、ファッションや年齢に合わせて濃さ・形を見直せる自由度につながり、初めての方にも取り入れやすい理由です。
他にも体への負担や痛みなど、様々な分野でアートメイクとタトゥーは違いがあります。
タトゥーの特徴 | アートメイクの特徴 | |
---|---|---|
目的 | ・おしゃれや自己表現 | ・眉・アイライン・リップ等の見た目の補整 ・化粧時間の短縮 |
持続性 | ・半永久的(基本的に残る) | ・1〜3年(個人差あり) |
色や形の調整 | ・調整は困難で負担が大きい | ・リタッチで簡単に調整できる |
デザイン | ・モチーフなどを目立たせたり、表現のため好きなものを入れる | ・骨格、毛流れ、既存の左右差の補正を重視 |
痛みや出血 | ・痛みが強く、部位によってかなり痛む | ・表面麻酔等で軽減できる |
ダウンタイム | ・腫れ・出血などが出やすい | ・皮膚の赤み、薄い痂皮など軽度〜中等度 |
除去の仕方 | ・レーザー除去が主 | ・自然に退色し、薄いレーザー調整が可能 |
アートメイクのメリットとは

タトゥーよりも痛みが少なく調整しやすいアートメイクは、代表的なメリットが3つあります。
1、メイクにかかる時間を大幅に短縮できる
2、生活の中で見た目を気にする時間が減る
3、医師が施術してくれるので、痛みや衛生面でも安心!
それぞれのポイントについて詳しく説明させていただきます。
メイクにかかる時間を大幅に短縮できる
女性が眉毛にかけるメイクの時間は平均的に10分〜20分と言われており、アートメイクで眉毛を補正した場合は1ヶ月で約10時間分の時間短縮となります。
アートメイクはすっぴんやお風呂の前後でも施術箇所が消えないので、メイクの時間だけではなくお化粧直しの時間を短縮することができます。
また、鏡をチェックする手間や時間も短縮できるため人によっては鏡を持ち運ぶ必要もなくなるかもしれません。
時間に余裕がある安心感は、心と体に大きなゆとりを与えます。
生活の中で見た目を気にする時間が減る
アートメイクは皮膚表層に色素をつけるため、運動・サウナ・梅雨〜真夏の季節などメイクが崩れやすい状況でも見た目を保つことができます。
そのためメイクが苦手な方や面倒に感じる方であっても、見た目を常に気にかける必要がなくなります。
さらに、アートメイクはタトゥーに比べて簡単に見た目調節が可能です。
施術を施し直すことで、仕上がりを変えたい場合でも気軽に見た目を変えることができます。
お化粧品の買い足しやサロン通いの回数が減ることで、メイクにかかる費用が減るのもポイントですね!
医師が施術してくれるので、痛みや衛生面でも安心!
日本のアートメイクは医療行為扱いなので、医師・看護師・歯科医師、歯科衛生士の資格がないと施術できません。
感染予防対策や表面麻酔の扱いなどの疑問を医学的根拠を持って対処してくれるため、施術前後に安心して施術の相談を行うことができます。
ケアの仕方に関する知識やリタッチに関して医療基準での判断を行うことができるため、施術前後に起きるトラブルを未然に防いだり、効果的な対処を行なってくれます。
アートメイクの種類と特徴とは?
アートメイクは、施術可能部位・施術技法・仕上がりテイスト別で様々な方法が用いられます。
それぞれの特徴について解説させていただきます。
施術可能部位 | 効果 |
---|---|
眉毛アートメイク | ・毛の厚み調整、左右差を整え、メイク時間の短縮や見た目の維持に効果的。 ・自然な見た目で”バレにくい毛並み設計”が可能 |
アイラインアートメイク | ・まつげの隙間を埋める“ラッシュライン”が一般的。 ・上ラインのみ・テール強めなどアイライン内でも部位ごとにデザイン選択あり。 ・クマ・むくみで目力が出にくい人に効果的 |
リップアートメイク | ・唇全体に自然な血色を与える“フルティント”、輪郭を繊細に整える“リップライン”、他くすみ補正など、歯科の得意領域 ・口角の印象を調節することに効果的 |
ヘアラインアートメイク | ・おでこに広さ、分け目が気になる方向けに影を足して密度感を演出することができる。 ・男性だけでなく、産後の薄毛やつむじ割れにも効果的 |
ほくろアートメイク | ・小さなポイントを整形する。 ・主におしゃれや見た目改善が目的 |
パラメディカルアートメイク | ・乳輪乳頭の再建や、傷跡、色素異常のカモフラージュ等に効果的。 ・医療適応の判断が必須で、対応可否は施設により異なる。 |
また、アートメイクの技法には肌の質やライフワークバランスで”向いている施術”が異なります。
肌質・ライフスタイル | 向いているアートメイクの種類 |
---|---|
皮脂が出やすい・汗をかきやすい体質 | パウダーを用いた、滲みにくい施術がおすすめ |
乾燥肌・地眉がある体質 | 毛並み調整や4Dで立体感を演出する施術がおすすめ |
メンズ | アウトラインを曖昧にした”自然な見た目”にし上がる施術がおすすめ |
運動・サウナ・アウトドアが好きな方 | 目立ちにくく自然な仕上がりの施術がおすすめ |
唇のくすみが強い体質 | くすみ補正+色乗せの二段階設計がおすすめ |
好みが頻繁に変わる方・トレンドを素早く取り入れたい方 | 後日調節しやすいパウダー、4Dの施術がおすすめ |
このように、アートメイクはあなたが理想とする施術箇所・見た目・目的ごとに様々な施術方法があり、施術を担当する医師によって得意領域も異なります。
上記の施術は、美容皮膚科・美容外科・形成外科・総合病院の美容形成外来で施術を受けることは可能ですが、
中でもリップ周辺の口唇領域は歯科が日常的に扱う顔面領域のため、衛生管理や麻酔の知見が豊富で、特に笑顔の印象が整いやすいと言われています。
アートメイク施術前後に注意することとは?

アートメイクはタトゥーと比べて痛みや炎症が起きにくい施術ですが、安全に綺麗に定着させるためには注意点があります。
中でも摩擦・熱・湿潤・紫外線・薬剤刺激は特に色素が荒れてしまう元と言われており、迷ったら触らない・濡らさない・温めないことが基本です。
下記にアートメイク施術前後の注意点をまとめましたので、ぜひ参考にしてください。(PDF形式でダウンロード可能です!)
- 妊娠・授乳中ではない
- ケロイド体質/重度の皮膚炎・活動期ニキビではない
- 抗凝固薬・高用量の魚油/ビタミンE等が入っている一部サプリを使用していない
- 免疫抑制状態、糖尿病コントロール不良ではない
- 過去6~12か月にイソトレチノインを服用していない
- 金属、染料アレルギーを持っていない
- 口唇ヘルペスを持っていない
- 直近2週間でボトックス、ヒアルロン酸を用いた施術を受けていない
まとめ:アートメイクとは?
いかがでしたでしょうか。
アートメイクは主に「メイク時間の短縮」「見た目の改善」を目的とした施術で、一定期間メイクをせずとも見た目を維持できる施術です。
リタッチで簡単に見た目を調節しなおしたり、医療水準でのアドバイスや施術を受けることができることがタトゥーとは違う安心ポイントです!
中でも最近注目されているのが、唇のアートメイクを歯科で受けることができること!
アートメイクが気になっている方はまず近くの「美容皮膚科・美容外科・形成外科・総合病院の美容形成外来・歯科」でアートメイクの相談をしてみましょう。
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